コロナ禍において「なぜ、今、二宮金次郎なのか」
かつて、全国のたいていの公立小学校では、玄関横に背中に薪を背負い、本を読みながら歩いている二宮金次郎の石像が立っていました。勤勉の大切さや、勉強はやる気があればできることを子供たちに教えるのがこの像の目的でしたが、その二宮金次郎の像は年々姿を消しています。
二宮金次郎は、生涯600余の農村の復興に成功しました。それは「勤労(よく働く)」「分度(節度ある生活)」「推譲(人の為になる)」の実践でした。その考え方は、渋沢栄一、豊田佐吉、松下幸之助、土光敏夫、稲盛和夫など多くの経営者や日本人に語り継がれてきました。
しかし、このコロナ禍により、人の心もすさみ、混乱極まりない現代社会において、改めて二宮金次郎が実践した「分度」「至誠」「積小為大」など、その生涯において最も大切にした「報徳」の精神が今の日本人にとって大切なことのひとつだと考えます。
社会人ながら二宮金次郎を研究し、しがく総合研究所所長として手腕を発揮している清水崇史氏が、二宮金次郎が提唱する「報徳」とは如何なるものか、そして忘れ去られた日本人の心を呼び戻す機会として、熱く語ります。
【清水崇史(しみずたかし)氏プロフィール】
昭和56年生まれ。慶應義塾大学卒業。民間企業勤務の傍ら、㈱キャリアコンサルティングが開催する若手社会人向け勉強会「しがく」で14年間メンバーを育成。歴史に学ぶリーダーシップ講座「二宮尊徳」「後藤新平」の講座を担当。2017年フジサンケイグループ主催の土光杯弁論大会で最優秀賞「土光杯」を受賞。2019年、しがく総合研究所所長に就任。
※この講演会は「映画『二宮金次郎』上映&講演会」のイベントの「講演」模様をライブ配信いたします。よって、「映画『二宮金次郎』」上映後の講演内容となることをご了承いただき、ご理解いただきますようお願い申し上げます。