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文明の近代、野蛮な現代。

文明の近代、野蛮な現代。
戦争とは、決闘であり、文明国の儀式でもありました。
具体的に言うと、野蛮な武力衝突をしていた宗教戦争を反省し、ウェストファリア体制下、宣戦布告〜講和条約と、ある程度のルールを定め、決闘を行えるシステムをヨーロッパは導入し出します。これが、国際法の始まりなどと言われている訳ですが、ww2後、国際連合下では、戦争を違法化を明文化させ、決闘による戦争、儀式を放棄しました。しかし、その後、決闘による戦争という儀式を放棄したせいで、その決闘におけるルールが無視される無法な紛争が続出し、今に至ります。憲法論でもただ条文に書き込めばいいという論調がアメリカ憲法の影響を受けている多数の日本国民には見受けられますが、実態はあの野蛮な宗教戦争時代に回帰しようとしている訳です。クラウゼヴィッツは戦争とは暴力で、相手に自分の意思を押し付けることであるということを述べており、それが戦争という儀式の決闘で収められてきたのであって、そこにはルールがありました。
もちろん、核抑止論で見れば、戦争というのは核抑止のおかげで大国間で行われなくなっただけで、国連憲章などは関係ないと見る方もいるかもしれませんが、国際法的に見れば、このような観点も存在します。
ルトワックもまた
「戦争は暴力が積み重なる段階を過ぎた後になってようやく平和をもたらす。[戦争の停止]が[さらなる戦闘]よりも魅力的になるためには、軍事面での成功の望みが薄まれなければならない。
ところが、国連が創設され、大国の政治的駆け引きが国連安保理の舞台に移って以来、中小国間の戦争は、自然な流れを辿ることがほぼ許されなくなった。当事者を消耗させ、それが長期的な平和の条件を形作るようになる、はるか以前の初期の段階で介入が行われてしまうからだ。」
  戦争にチャンスを与えよ p41

と趣旨は違うけれども意思の押し付けを邪魔することで、紛争が続出したと指摘されています。戦後の戦争形態としては、戦争から紛争へなどと教科書では教えられたかと思いますが、紛争はルールが無視される傾向にあり、ほぼ無法化に近いです。ベトナム戦争なんかもその一つの事例でもあり、宣戦布告から始まる決闘を違法化したがために実態は無惨なものです。
倉山先生の新著でもこのような鋭い指摘もありましたので、お手元にぜひ。

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