チャンネルくららの国防ニュース最前線でお馴染みの織

チャンネルくららの国防ニュース最前線でお馴染みの織田元空将の論稿です。
平成30年度の予算案に航空自衛隊の戦闘機に搭載する長距離ミサイルの開発経費を計上することが決まったそうで、以下3種類のミサイルとのことです。*一部引用改訂

JSM:ノルウェー製で、射程約500キロ、航空自衛隊(空自)の次期主力戦闘機「F35A」に搭載し、対艦と対地の両方に使える。
JASSM:米国製で対地攻撃用である
LRASM:対艦攻撃がメーンだが対地攻撃も使える。共に射程は900キロで、「F15」戦闘機への搭載を念頭に、機体改修の調査を行うという。

いわゆるALCM(空中発射型巡航ミサイル)のことで、巷では日本版トマホークなどと言われていますが、メディアは案の定大騒ぎしてますよねw「専守防衛に反する〜」と騒ぐメディアに対して織田元空将は大きく4つ
1.精密誘導弾
2.スタンドオフ能力(兵器)
3.日米ガイドライン
4.懲罰的抑止と拒否的抑止
に分けて解説されています。
1の精密誘導弾で、メディアは精密誘導能力があるからダメだと仰っているそうですが、それなら、今空自が持っているセミアクティブ・レーダー・ホーミング式(母機が常に敵をレーダーの範囲内に収め、ミサイルを誘導するシステムのこと)の誘導弾はどうなんだ!?というのが織田元空将の怒りの声ですwメディアの軍事というか兵器学の知識のなさには落胆してしまいます。
2のスタンドオフ能力についてですが、基本、敵基地及び要所には必ずレーダーが張り巡らされています。それをレーダーの範囲外からミサイルを発射し、目標を撃破するというものです。レーダーの範囲外から発射するものなので自然に長距離のミサイルが必要になるとただそれだけのことです。
3は、旧ガイドラインでは米国が矛、日本が盾になっていましたが、新日米ガイドラインではあくまで米国は支援に回るのみとし、日本には今まで以上の力が求められるようになっています。ただし、領域横断的な作戦については例外だ(米国が矛になる)としているようですが、それは全面戦争のことを指していると織田元空将は解説されています。メディアはこういう時ばかりにガイドラインを持ってきて、盾の範囲を超えていると馬鹿げた批判をしているそうです
4の懲罰的抑止と拒否的抑止では、あくまで敵基地攻撃能力は拒否的抑止の範囲内だと指摘されています。

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